メモ

美しい世界で

すぐ死ぬくらいなら愛したい。自分さえも愛せずに、何ひとつ愛せずに死ぬよりは、綺麗なものたちや美しいものたち、それどころか醜いものも含めた世界全体を愛せるものとして、愛すべき世界の存続を願いながら死にたい。少なくとも世界は美しかったのだと。…

メモ(死にたいこと、生きたいこと)

2024年9月30日(月)、 死にたいというより、多分僕は嘘の自分を捨てたいのだと思う。僕はとても簡単に「僕」という言葉を使う。でも、僕が「僕」と呼んで、一生懸命大事にしようとしている「僕」とは何ものなのだろう? 僕が様々なものを感じていること、そ…

メモ(未来の虹へ)

ここ十日くらい、死ぬことばかり考えていた。どうしてそうなのか分からない。不安になったって、いいことなんて何にも無いのに。 月末に死のうか、それとも生き続けようか、……今も迷っている。 心残りは、僕が書けることを書き切ってないこと。僕が死んだら…

空白の言葉たち

1*風向き次第で、理由なんてどんどん変わる。生きてる理由も、死にゆく理由も。搾りたてのオリーブオイルみたいに、空気はいつも揺れていて、私が私である理由は、ただ、お気に入りの黒い靴のおかげだったりする。 *アメリカ大陸をつるつるに磨き上げるよ…

空白の言葉たち(序)

0*雨に濡れた日傘を差して歩いていると、情緒がぐんぐん押し寄せてくるようです。街でも孤独になれるイヤホンは、私の防護壁にして武器です。私はひとりでなければ決して生きられない。あらゆる場所に孤独のスペースが無ければ私は窒息してしまうでしょう…

メモ(論理的じゃない世界が好きなこと、など)

今、考えが理屈っぽくなりすぎていて、少し不穏な感じがするので、何時間か休もうと思っています。さっき映画のことなどについて神経質に書き進めたので、少々疲れています。僕は読書も書くことも大好きですが、それについてはまた書こうと思います。書くと…

メモ(主に映画についてのこと)

1 昨日は映画をいくつか見た。長年、僕は映画というものにどう接したらいいか分からなかった。僕は画面のこちら側にいる。映像は画面の向こう側にあって、僕の世界と映像の世界は隔てられている。映画を見てても「画面の向こうで何かやってる」という風にし…

メモ(絶望だけではないんだ)

9月10日(午前1時前)、 夜中にひとりで苦しいときは神頼みでもするしかない。冗談じゃなく。 苦しいときには苦しさを表現出来ない。もう「ありがとうね」とか「薬……」とか「もう駄目」「苦しい」とか、あとはもう観念して、普段宗教に何の関わりもない僕が…

メモ(言葉たち、その4)

(ノートに書いていたメモです。あまり論理的ではない言葉を抜き書きしました。) *詩を地図として使う。 *「空には性別を流してもいいですよ。」 *海の像を全部、心臓に刻んだ。 *蟹の為の眼鏡、クラゲ漁の為のガラスの船。 *イルカの肌のように懐かし…

メモ(言葉たち、その3)

(ひと息吐くために書いた、言葉のスケッチのようなものです。 少し理屈っぽい言葉を集めました。) *その素晴らしい秋空の流れが、遠い現実だった。愛着心からさえ離れて。天使のように。 *親の姓でどれだけの時間稼ぎをしていようと、心臓が冷たく冷える…

メモ(言葉たち、その2)

(今日、ノートに書き殴っていた言葉の断片です。内容に特に意味は無いのですが、意味の無い言葉を書くことは、それはそれで僕には難しいです。) *言葉にならない程に美しい文章が、出て来ないのです。 *水槽の魚にいちいち見せる。料理とか。 *滅びるだ…

メモ(言葉たち)

(思い付きをメモしたノートからの抜粋です。) *夜の中の孤独感、孤独ばかりを集めた博物館。――夜と静けさを瓶に入れて。 *目を擦りながら起きる。ちょっと素敵な仕草だと思う。 *見覚えのある風がやってきた。夜だった。 *眼に映る全ては詩。そして耳…

メモ(新しい水のように、その8)

夜中になったのでヘッドホンを付ける。随分寝ていない。一昨日の朝から起きている。もう少しで丸々二日起きていることになる。 自分の心を見詰めていると、自分がいい人間なのか悪い人間なのか、全く分からなくなる。意識が表面に浮き上がり始めると、段々自…

メモ(新しい水のように、その7)

僕はイラストレーターのあきまさんの絵のような言葉を書きたいと思っている。(しばしば思うのだけど、男のイラストレーターが少女の姿を描くことは有り触れているのに、何故男の書き手が少女の言葉を書くことは、嘘くさく見られがちなのだろう?)最初、あ…

メモ(新しい水のように、その6)

世界はまだまだ僕の知らないことに溢れている。例えば今日何となく広辞苑を捲っていたら「牓示・牓爾(ほうじ)」という単語を見付けた。境界線を示す標識などを意味する言葉だそうだ。日本語を使う人が、外国人も含めて何人いるかは分からないけれど、一生…

メモ(新しい水のように、その5)

あなたが生きていて嬉しいということ。あなたに生きていて欲しいということ。それだけが言葉の通じる相手に対しての唯一のメッセージになればいいな。結局、それだけを言いたくて生まれてきたのかも。 言葉って、簡単には通じない。伝達の不可能性を通じて伝…

メモ(新しい水のように、その4)

最近僕は読書ばかりしている。言語中枢が泡立つような感じがする。僕の中に大きな、言葉の棲み家があって、その中で言葉たちがぶつかり合い、泳いで、踊り始める。そこに意識と意味を預けてしまって、この物質としての身体の感覚や意味が、ふと消える瞬間が…

メモ(新しい水のように、その3)

正しいことじゃなくて、寂しさに身を預けたいのだと思う。喪失感がある、という言葉は不思議な感じだけど、無くしてしまった感じばかりをありありと覚えていて、今あるものが確かにあることに対しての喜びは、なかなか感じられない。自分にとって実感として…

メモ(新しい水のように、その2)

死を意識すると、全てが美しく見えるというのは、本当のことなのかもしれない。何でもないような毎日の中で、全てを美しく感じるのは難しいことだ。だから、死なない程度に自分の死を感じるのは、きっといいことなんだと思う。今、僕は生きている。「今、生…

メモ(新しい水のように、その1)

時間が移り変わっていく。僕はどんどん変わっていく。どんどん悲しくなっていく。悲しい音楽にばかり反応してしまう。全てが悲しくて、まるで何もかもがこの世のものじゃないみたいに透明に見え始める。夢越しの風景というのか、琥珀の底の景色というのか。…

ギターのこと(テレキャスターが好きなこと)

ジミ・ヘンドリックスを聴いている。何て自由なギターの使い手だろうと思う。55年前(1969年)、半世紀以上前の録音。彼のようなギタリストが生きていた、そしてその素晴らしい録音が残っているというだけでも、この世って、生きていることって、僕の生も含…

メモ(世界の大きさ)

世界の大きさは決まっていない。ニック・ドレイクは助けを求めていたけれど、得られないまま薬で死んでしまった。「助けてくれ!」と叫んだジョン・レノンは、奇跡的にヨーコに出会って、生きることが出来た。世界はとても危うい。安定した世界の中で何か危…

日記(意識のこと、など)

6月8日(土)、 あまりぐっすり眠れなくて、早朝に目が覚めてからも、ぐずぐず何時間も毛布に包まっていた。少し寒かったせいもあるかもしれない。朝、7時半にやっと起き上がったけれど、9時頃までぼーっとしていた。メタルを聴いて目を覚ます。今朝もまたマ…

日記(夢、音楽、友人のこと)

6月7日(金)、 不安はもやもやして掴み所が無いのに、それは絶対的で、悲しみさえも覆い尽くしてしまう。壊れた心身に、あちこち継ぎを当てて生きている。 明け方になって眠ると、ウミヘビを捕る夢を見た。熱帯魚を飼おうと思って水槽を買って、近くの池に…

日記(走り書きのメモ)

6月6日(木)、 朝起きて、早速今日更新されてた『無職転生』を見て、めちゃくちゃ感動して「ロキシー!!!」って思って、その後、YouTubeで神経生理学とかAIやロボットについての動画を3時間くらい見ていた。何か違うよね、っていう違和感があって、その違…

日記(青葉市子のこと、憂鬱のこと)

2月18日(日)、 やわらかい、水のような気持ちに辿り着きたい。 今朝また音楽をいろいろ発掘しようと思って、二週間前にすごく好きになったミツキから繋がるミュージシャンを延々聴いていたら、何人目かで青葉市子の名前が出てきたので、久しぶりに聴いてみ…

日記(メモ、春の匂いがする)

春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。 2月14日(水)、 夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。 僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した森のようだ。いくつもの影が重なっている。魚も泳いでいる。綿雪が降ってく…

ひとりの時間についてのメモ(日記からの抜粋)

……でも、それにしても、もっとずっと大事なことがあるんだ。無私の心って、やっぱりあると思う。好きになれない理由を探す前に、さっさと人を好きになった方がいいと思う。少なくともその方が自分も生きやすい。お互いが自分だけに拘っていたら、愛し合って…

メモ(まだまだ考え中)

この世界をプログラミングしている神のような存在がいないとしたら、世界って、ぽつんと孤立して、何の意味も無く存在しているだけなのだろうか? 冬の匂いがして、遠い遠い昔の記憶が胸の奥で疼く。夜には夜の匂いが確かにある。季節感を感じたり、音楽を聴…

メモ(不眠)

ベッドに横になって、眠れずにじっとしていると、すぐ不安に浸されてしまう。胸の辺りに軽い気体が充満してくるような感覚があって、知らず知らず、身体を丸くして、手をぎゅっと握りしめていて、脛の辺りにも力が入っている。不安が不安を呼ぶ。さっき友人…