メモ

生きていくことのメモ

1 僕は考え方が段々に変わってきている。人間関係で嫌な思いをすることは殆ど無くなったけれど、やはり両親と一緒に暮らすのは、肩身が狭い。 親とは諍いを起こしたくない。でも、僕にはやっぱり両親が、感情任せで生きている子供のままだとしか思えないこ…

日記(青葉市子のこと、憂鬱のこと)

2月18日(日)、 やわらかい、水のような気持ちに辿り着きたい。 今朝また音楽をいろいろ発掘しようと思って、二週間前にすごく好きになったミツキから繋がるミュージシャンを延々聴いていたら、何人目かで青葉市子の名前が出てきたので、久しぶりに聴いてみ…

日記(メモ、春の匂いがする)

春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。 2月14日(水)、 夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。 僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した森のようだ。いくつもの影が重なっている。魚も泳いでいる。綿雪が降ってく…

ひとりの時間についてのメモ(日記からの抜粋)

……でも、それにしても、もっとずっと大事なことがあるんだ。無私の心って、やっぱりあると思う。好きになれない理由を探す前に、さっさと人を好きになった方がいいと思う。少なくともその方が自分も生きやすい。お互いが自分だけに拘っていたら、愛し合って…

好きなことのメモ

一番楽しいことは二つある。書くことと音楽を聴くことだ。二番目に楽しいことも二つあって、それは読書とギターを弾くこと。三番目に楽しいことは、歌うこと。新しい項目が追加されたり、順位が変動することもあるだろうけれど、音楽と言葉(言語)が最高に…

メモ(まだまだ考え中)

この世界をプログラミングしている神のような存在がいないとしたら、世界って、ぽつんと孤立して、何の意味も無く存在しているだけなのだろうか? 冬の匂いがして、遠い遠い昔の記憶が胸の奥で疼く。夜には夜の匂いが確かにある。季節感を感じたり、音楽を聴…

メモ(不眠)

ベッドに横になって、眠れずにじっとしていると、すぐ不安に浸されてしまう。胸の辺りに軽い気体が充満してくるような感覚があって、知らず知らず、身体を丸くして、手をぎゅっと握りしめていて、脛の辺りにも力が入っている。不安が不安を呼ぶ。さっき友人…

メモ(入院中につらつらと考えていたこと)

随分長いこと、論理的に物事を考えようと苦労してきた。まだもう少し、出来れば論理的に、出来れば常識的に、考えられればいいんだけど……。 この世界には、内側と外側があると考えてしまっていた。でも実際には違う。僕の外に見えるものを、全て内側と言い換…

メモ(音楽と心臓、日常)

他人に向けて、自分を演じるのはやめた。 音楽をヘッドホンで聴いている。聴いているのは脳ではなくて心臓だ。 リズムやメロディや音色を、指先でなぞっていく。誰にも見せない恥じらいのようなものに、そっと寄り添う。毎日箱を開けては埃を払う。その箱を…

メモ(ひとりの時間/はじまり)

ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂いがある。機械に過ぎないピアノが、心の音を奏でられること…

最初のメモ

私は別に何も書かなくてもいい。私が書けるものなんて何ひとつ無い。言葉は私のものだろうか? 違う。「言葉は永遠の雨のように宇宙を流れ続け、紙コップに降り注ぐ」とジョン・レノンが歌っていた。それはただのシュールな歌詞ではなく、事実をそのまま歌っ…

小さなメモ

悲しいことばかり覚えている。あとは、少しばかりの嬉しいこと。苦しかったことや、怒りや、恐怖は、みんな忘れてしまった。 16歳の時、フリースクールのみんなで、お花見だと言って、平日の、誰もいない公園で、ビールを飲んでいたことがある。そのときの芝…

小さなメモ

僕の中にはドアベルがあって、その向こうには小部屋がある。小部屋に僕はいるかもしれないし、いないかもしれない。小部屋からは、どこまでも降りていける階段がある。オレンジ色の光に包まれた鍾乳洞があり、光の降る小さな滝があり、古い本が堆肥になって…

メモ

僕の世界には、光が足りない。暗い酸素が血流を濁していく。僕の中には些細な苛立ちと、朽ち果てた生木みたいな腐った生気がある。月も暗ければ誰も見てくれない。生きることは、果たして生きるに値することなのか。面白いことなんて殆ど無かった。生きてい…

とても疲れている

何も捨てなくていい。この身体はただの機械。 表面的な能力をいくら上げたって仕方が無い。でもまた同時に、物事には表面しか無いというのも面白いことだ。僕はとても上手に作られた、機械の身体に住んでいる。 僕は画家で言うならバスキア、写真家ならライ…

メモ

ぼんやりとしている。途中までしか見ていなかった『東京暮色』を最後まで見た。見るのは二回目だけれど、救いようが無くて、暗い映画なので好きだ。 身体の感覚が遠い。自分の心と身体に、意識がきちんと接続されていない。このまま意識だけが全てから切り離…

憂鬱の中と外

ここ一週間くらいかな、大分気分が落ちていたんだけど、今朝は起きた瞬間に、自分が憂鬱さから脱出していることに気付いて、嬉しい以上に不思議さを感じた。昔(中世頃だろうか?)アイアンメイデン(鋼鉄の処女)という拷問器具があったとか、実は無かった…

身体のこと(メモ)

「現実」や「世界」について、真っ正面から考えると、言葉が出てこなくなる。あるいは、言葉が著しく常識から外れてしまう。「何」が「本当」に存在するのか、僕たちは単に、言葉に物を当て嵌め、同時に物に言葉を当て嵌めて、それで世界の存在を分かった気…

夜中のメモ

今回こそ本当に、鬱が治ったかもしれない。似たような言葉を、期待を込めて、何度も書いてきたけれど、今度こそ、本当に良くなった気がする。とは言ってもごくたまに一週間くらい調子が良くなることはたまにあるので、また気分が落ちる可能性は十分にあるの…

暗めのメモ

死が美しいとか、死に惹かれる、と思ったことは、多分一度も無い。不安から逃れられる一番安直な方法として自殺を希求し続けただけのことで、それは多分、誰だって同じなんだろうと思う。今僕は相変わらずストゥージズの『ファンハウス』を聴いていて、基本…

音楽が聴けるようになってきた

この世はそれ自体が不思議だ。 音楽を聴く為に音質は、ある程度は必要ではあるけれど、少しでもいい音をと拘る必要は無い。オーディオにたくさんのお金を注ぎ込むくらいだったら、レコードやCDを買った方がいいと思う。いい音を聴けたら、それだけで気持ちい…

意識と世界についてのメモ

1詩はとても美しい。詩は、脳の中に収まりきらない。 世界が現実だろうと非現実だろうと、関係ない。感情の世界は他を圧倒している。音楽を聴くと、僕は消滅する。脳科学者は、脳がいろいろな機能を発揮する、と言う。例えば、脳が音楽を作る、と言う。僕は…

流れ行く(メモ)

1スミスを聴いている。BOSEの白いスピーカーで。タイプライターが欲しい。僕の指先から紡ぎ出されていく言葉たち。指先はとてもアナログだから、アナログの書字機械の方が親和性が高いかもしれない。英語を書きたい。とても。フランス語も書けたらいい。世…

個人的なメモ

*子供の頃は、難しいことを学んで、難しい本を読めば、世界の全てが分かるのだと思っていた。僕は知りたかった。ある程度歳を重ねたとき、難解な本を読んだところで、世界が分かる訳ではないと思った。最終的なところは、誰も分からない。自分の生の意味や…

未来が懐かしいこと

ディスプレイが好き。そしてディスプレイに明朝体を叩き付ける10本の指が好き。そして指先に血液を供給してくれる血管が好き。脳と指先を繋ぐ神経が好き。僕は僕の脳が好きだ。キーボードは僕の指の延長。指は僕の脳の延長、そして脳は心の延長。ディスプレ…

夜、月

紙の本が好きだ。それから辞書が好き。紙の。英和辞典と仏和辞典と国語辞典を持っている。どれも表紙は合成皮革で、英和辞典は限りなく黒に近い青黒色、仏和辞典は鈍いワインレッドで、国語辞典は真っ赤。辞書には言葉の原子が並んでて、それらは寧ろ、発さ…

メモ(手のひら)

東洋の美というのが、最近よく分からなくなった。僕は書や和歌や俳句や、日本の昔の建築、書院造りの部屋などが、今も好きではあるけれど、それを見る僕の眼には西洋的なフィルターが掛かっている気がする。万葉集や古事記は端から分からない。富士の山を見…

メモ(詩について)

薬を飲むと、本当に気持ちが楽になります。前向きに計画的に生きていこうという気持ちになります。でも同時に自分の感情や、痛みや、共感覚が無くなります。共感覚とは、例えば、何かを触ったときに色を感じたり、……僕はどんな感覚にも色を感じることが多い…

メモ(目覚めていられますよう)

新しいものに対する好奇心は概ね30歳で閉じてしまう、と書かれているのを読んだことがあるけど、それは嘘だな。30歳を超えて好きになった音楽は多いし、20代の時よりずっと、いろんなものに僕は興味がある。でもそれは僕が20代の初め頃から、10年間ほど、あ…

メモ(憂鬱)

鬱状態は特に朝がひどい。毎朝、起きたってどうせ、空虚で不安で、それでいて重苦しい、ぶよぶよになってしまった風船みたいに惨めな一日が待っているだけだと思う。死にたい気持ちがあって、でも死ねるほどの衝動は無い。だから、本当にしばしば、僕は朝、…