メモ

雑記8

もっとふわっと生きていたいとよく思う。ただ機械のように、キーボードをぱちぱち言わせていたい。虫が鳴いている。虫が鳴いていることは、孤独を倍加させる。秋の虫はもう死にかけている。僕はコンピューターになりたいと思うことがよくある。コンピュータ…

雑記7

ロボットに羞恥心は芽生えるのだろうか。言い間違いを検証して次の会話に備えるんじゃなくて、あんなこと言うべきではなかった、と思い悩んだりもするようになるのだろうか? 細かい間違いを嫌々引き摺りながら歩いて行くような生き方が、いつかロボットに理…

雑記4

学校の白い帰り道を思う。 柔らかい、遠い、憧れ。詩にはずっと憧れている。言葉にずっと、届かない愛情を抱いている。 焼却場が好きだ。形あるものが崩れて塵となることに限りない愛おしさを感じる。大量のゴミをかき混ぜる、巨大なUFOキャッチャーのような…

雑記6

マイルズ・デイヴィスとジョン・コルトレーンのラスト・ツアー(1960年)の音源を聴いている。マイルズの演奏はいつも通り味があって素晴らしいのだけど、コルトレーンの演奏が神がかっている。実際、コルトレーンは、1957年の7月、30歳のときに神の啓示を受…

雑記5

昔から、多分14歳頃からジャズが好きで、よく聴くようになったのは多分19歳か20歳くらいの頃からだと思うんだけど、この頃やっとジャズの良さが本当に分かるようになってきた気がする。本当に、かどうかは分からないけど、少なくとも本当に楽しめるようには…

雑記1

死にたい。何にも無い空っぽの部屋に行って、万年草みたいに半透明に生きていたい。昼間、錯覚ばかりの僕にもひとつだけ確信があって、それは死んだら全てになれるということだ。僕は消えたい。消滅したい。仮に僕がいなくても生活世界が持続するとしても、…

雑記

明日死んだら、この世の全ては終わるのだ。何もかもが終わる。世界は本質的に無だ。何にも無くなるのだ。天国も無い。残るものなんて何も無い。でもこの世で、あと10年生きたい。何故なら、きちんと言葉やギターを道具として使えるようになってから死にたい…

序文の序文のメモ

この頃、僕は随分古風な人間になっていると思う。新古今和歌集と徒然草がとても面白い。万葉集から現在までの歴史、そして未来の日本語のことを考える。漠然と言語について考える。万葉集以前から、人間というものが発生した瞬間から、人々はまず歌ったのだ…

何でもないこと

* 世界で一番楽しいこと。世界で一番楽しいことは幾つかある。書くこと。音楽を聴くこと。絵を見ること。 でも、世界はもっともっと深くて、楽しい、よりもさらに深い処があって。でも、何にしろ、僕には世界で一番楽しいことがある。ギターを弾くこと。ギ…

ちょっと暗いこと、生活のこと

この頃、お金のことでいろいろ言われるので、考えなければいいんだけど、何となく先行きのことを考えてしまうし、お腹がとても痛くなる。僕には今、自由に使えるお金が、月に3万円あって、それでギターを買ったりしたのだけど、これは相当恵まれていると思う…

憂鬱なこと、それがとても美しいこと

憂鬱は美しいのだろうか? 僕は美しいと思う。憂鬱な光景は美しい。何故ならそこは、生命の束の間の輝きに満ちているから。憂鬱であれば憂鬱であるほど、飛べるときには高く飛べる。死ぬ瞬間に、何もかもが無意味で、無意味だからこそ美しかったし、今この瞬…

メモ(慣れないことをしたいな)

安いレフティ・モデルのギターを買うか、前から持っている、古い方のギターをレフティ仕様にしてもらう(ナットだけ換える)か、しようかな、と思ってる。レフティをメインにする気は無いのだけど、どうも右手で弦を押さえた方が、よく考えながら弾けるみた…

言葉たち

*明るく、花の匂いにつつまれた朝の、明るさが続く昼、レース越しのカーテンの傍で、私は毒を飲みたい。 *じゃあ、カルテにも慣れること、あるんですね? *けだるいような夏の天気。 *それが必要だからそれをするときと、それが必要だと思いたいからそれ…

ひとりごとのメモ

あなたは、この世界で生きるのが好きですか? 私はどちらかというと嫌いです。私と一緒に嫌いになってくれませんか? *私は、自分が人間であると自己規定しています。自然の風景は、私をそんなに生きる気にはしてくれない。宇宙も、世界の本質も、私には関…

小説風のメモ(シルエット)

φ私にはもう、少しのもので足りた。テラスに出ると、去年植えたアボカドが枯れていた。緑灰色の陽が、私の皮膚に染み込んでくる。私は、少しずつ、思い出を確かにするように、生きていた。生活はもはや私の人生の軌道上にはなかった。私は人々とは違うタイム…

メモ(一週間ほど前に書いた)

*歳を取っていくのは、それだけでいいことだと、僕は思う。自分の声を綺麗にしたいと長いこと思っていたし、僕は、本当に自分の声が嫌だった。歳を取って、ただでさえ汚い僕の声が、さらに老化していく、と考えることは、耐え難いことだった。でも、今は少…

メモ3

僕は優しい気持ちで生きていきたい。自分ひとりきりで。音楽も、本も、多くは要らない。心の中に、冷たい泉がひとつあればいい。 絵は僕の半生を吸収し、一瞬の内に僕の全てを反映するよう。音楽には、僕の産まれる前と死んだ後の時間が含まれる。 透明にな…

メモ2

僕はただそのときを待っている。僕の、宇宙が始まって以来の話。 空っぽの音。 アンドラーシュ・シフの弾くピアノの音と、ヘッドホン越しの、キーを叩く音だけがする。生活の中では、あいつはどうしようもない奴だと言われたり、蔑まれたり、馬鹿にされてい…

メモ

*人の一生はそう長くない。子供の頃、僕は永遠に生きるつもりで生きていた。でも30歳を超えた今では、人生なんてあっという間なんだと思っている。自殺をせずに、事故にも遭わなければ、僕は、長生き出来るのではないかと思っている。平均寿命まで、つまり…

メモ(優しい光)

*僕の心の底には小さな水の流れがあって、そこを通って別の空間に出ることが出来る。この世界の別の側面。生活世界とは別の世界。時計の針が蹴躓くように揺れている。いつ見ても僕のヤマハの時計は、世界の基準より三分間未来を指している。僕には、多分、…

主に物語についてのメモ

*ナボコフは『アンナ・カレーニナ』を読むなら19世紀半ばのロシアの夜行列車の内装をよく知らなければならないと言う。具体的な細部が大事なのだと言う。だから、図解が大切なのだと。僕は、写真はあまり好きではない。実写の映像も。そこには想像の余地が…

メモ(いつしかの話)

僕は死ぬ。生きるとはそれでは何だろう? 自分が自分自身でいることだけじゃないか? ギターの変則チューニングが、この頃また好き。自由で、分裂してるから。 「そこには何か意味がある」生きていると思う。安っぽい、チープなものが好きだ。と言いながらア…

私が私自身に戻るとき

私が私自身に戻るとき。 ディスプレイから漏れ出る光。 ビートルズを聴きながら僕は海辺を旅している。 ビートルズは僕にとって旅だ。ボブ・ディランは僕にとって感情の原石で魂の数式。ジョニ・ミッチェルは感傷の魔法。ニック・ドレイクは僕が存在すること…

言葉

‘The only beauty's ugly, man The crackin shakin breakin sound 're The only beauty I understand’(本当に美しいのは薄汚れたものだ ひび割れ、震え、壊れた音 それが僕に理解出来る唯一の美しさだ)(Bob Dylan) 『五感すべての自在な発散によって、未…

メモ

全てに分かれ目など無い。 人は、皆孤独であるから、繋がれる。 大きさという概念は錯覚だ。 時間という概念も。 自分がどれだけ進んだか、なんてくだらない概念。 どんな歌だって全て懐かしい。それらは正しく透明で、空っぽだから。燦びやかで、カラフルで…

メモ:孤独についてなど

やっぱり、何より、感じる心が大事だと思います。勉強よりも、自分の心に正直に物ごとを感じることの方が難しいし、大切なことだと思っています。抽象的で、誰にでも理解出来る知識(哲学とか数学とか社会常識とか)も大切だけれど、それよりも、個人として…

メモ:この頃のことなど

言葉って、すごく面白くて、美しくて、心を受け取ったり、届けたり出来る、不思議なものなのに、いくら言葉で遊んでも、お金があまり掛からないのが素晴らしいな、と思う。もちろんそれだけじゃないけれど。僕は言葉を書くことは、世界で一番楽しいと信じて…

メモ(綺麗な、いろいろのものたち)

人の心をうつ作品を書くには、僕自身が人の言葉にうたれなくてはならない。その感受性が、ずっと僕には抜けてて、何を読んでも面白くないことに絶望的になっていたのだけど、この頃、本当に言葉って素敵だな、と思う。書くより前に、もっともっと本を読みた…

日記(メモ:僕の中の共感性の不足について)

11月2日(土)、人と話していると、急に「この人には感情が無いのではないか。ただお決まりのパターンの台詞をそれらしく並べているだけなのではないか」という不安に囚われる。それは、僕が、人の気持ちに鈍感だ、ということなのだろうか? それとも相手が敢…

老いたペンギンのメモ

僕はここに生きている。全てが可能になる領域。 とても長い時間をかけて鬱が良くなったり悪くなったりした。五ヶ月前に何か変わった。ピストルにセーフティがかかるみたいに。二ヶ月前にも何か変わった。そのままピストルをベランダから放り投げたみたいに。…