没にしたメモ

『生きていくことのメモ』を書いていて、削った部分です。削った部分の方が多いです。捨ててしまうのも勿体ないので、ここに上げておきます。 1 人が本当に求めているのは、物だとか名誉だとかあれこれよりも、無と、人との繋がりの、ふたつだけなんじゃな…

生きていくことのメモ

1 僕は考え方が段々に変わってきている。人間関係で嫌な思いをすることは殆ど無くなったけれど、やはり両親と一緒に暮らすのは、肩身が狭い。 親とは諍いを起こしたくない。でも、僕にはやっぱり両親が、感情任せで生きている子供のままだとしか思えないこ…

空白の歌(『null』改稿)

0*雨に濡れた日傘を差して歩いていると、情緒がぐんぐん押し寄せてくるようです。街でも孤独になれるイヤホンは、私の防護壁にして武器です。私はひとりでなければ決して生きられない。あらゆる場所に孤独のスペースが無ければ私は窒息してしまうでしょう…

null(2)

*全ての人は深海なので、人は人に簡単に溺れてしまう。浅瀬だけを見て、通り過ぎてしまうことも出来るのですが。私は深海です。深海で出会いましょう。 *私には数なんてもう、何の意味も無い。ヤマハのスピーカーが溺れてる。窮屈になることって人間くさい…

null(1)

*風向き次第で、理由なんてどんどん変わる。生きてる理由も、死にゆく理由も。搾りたてのオリーブオイルみたいに、空気はいつも揺れていて、私が私である理由は、ただ、お気に入りの黒い靴のおかげだったりする。 *アメリカ大陸をつるつるに磨き上げるよう…

(18:57)

高校生の頃 よく聴いていたEDM。 何も かも覚えている。 notebookは、窓・緑の風景――風……私は繋がりが欲しい、道にあなたの街の道路に、立ちすくみたい時計は針で手首に留めた 急にサイレンが聞こえない 躁 神経は冷たいドライアイスみたいに 心 もうみんな…

空間を愛せるまで

あ、ちょっと森のような。配水管の白さに陽が当たってて。理想なんて価値が無くて、死んだら私、衛星になって、永遠に、街を見下ろしてていいですか? 赤いフレームの眼鏡を掛けて、冷たい海を、青く傷付いて、生命線の泉を、ガラスの裸で、ひとり愛しててい…

最近の日記

2月22日(木)、 自分に期待する気持ちは、本当に即座に落胆に変わる。朝、とても寝覚めがいい時なんかは、僕は本当に何でも出来ると感じる。それで、喜び勇んで英語の勉強や、ギターの練習などを始めるのだけど、ほんの少し時間が経つと疲れてきて、あっと…

日記(青葉市子のこと、憂鬱のこと)

2月18日(日)、 やわらかい、水のような気持ちに辿り着きたい。 今朝また音楽をいろいろ発掘しようと思って、二週間前にすごく好きになったミツキから繋がるミュージシャンを延々聴いていたら、何人目かで青葉市子の名前が出てきたので、久しぶりに聴いてみ…

眠気

眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、 あさやけ、 白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、 青い雷が地平線から、私の朝を満たしている、 身体が溶けていくような毎日です、灰色と黒の服を着て、二階の震動に心が揺れる、この世がこの世でも、あの世…

日記(メモ、春の匂いがする)

春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。 2月14日(水)、 夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。 僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した森のようだ。いくつもの影が重なっている。魚も泳いでいる。綿雪が降ってく…

ひとりの時間についてのメモ(日記からの抜粋)

……でも、それにしても、もっとずっと大事なことがあるんだ。無私の心って、やっぱりあると思う。好きになれない理由を探す前に、さっさと人を好きになった方がいいと思う。少なくともその方が自分も生きやすい。お互いが自分だけに拘っていたら、愛し合って…

その位置: ゼロ

ふわふわ 浮いてる、どこまでも 浮いてる 私は海の中、どこまでも透明に拡がっていく、 私は今、肯定している、否定している、うちが外を包む、 はい、は、いいえを肯定しているし、いいえ、は、はいを肯定している 春、 選ぶ 到着する 、 と書き放して 私は…

好きなことのメモ

一番楽しいことは二つある。書くことと音楽を聴くことだ。二番目に楽しいことも二つあって、それは読書とギターを弾くこと。三番目に楽しいことは、歌うこと。新しい項目が追加されたり、順位が変動することもあるだろうけれど、音楽と言葉(言語)が最高に…

日記、メモ

今日(2月13日)は珍しく晴れていて、珍しくいい気分だった。昨日までの一週間、塞ぎ込んでいて、とても堅苦しい気持ちでいた。この日記にも、自分のことばかり書いている。ほとんど人に会っていないから仕方ないのかもしれないけど。 自分を捨ててしまいた…

とても久しぶりに

絵を描いた。ノートに落書きはよくしているのだけど。これも単なる落書きの寄せ集めなんだけど。 ちなみに過去に描いた絵のフォルダはここ→絵 - ko-yuhilla's fotolife

最近の日記

1月26日(金)、 社会的に穏便に生きていたい、そして人と交わりたい、と思うと、無理をしなければならない。でも、人と話したい。うまく話せなくてもいいから。人との間の壁を、一時的に、もしかしたら錯覚でもいいから、越えてみたい。僕は今、人を騙して…

メモ(まだまだ考え中)

この世界をプログラミングしている神のような存在がいないとしたら、世界って、ぽつんと孤立して、何の意味も無く存在しているだけなのだろうか? 冬の匂いがして、遠い遠い昔の記憶が胸の奥で疼く。夜には夜の匂いが確かにある。季節感を感じたり、音楽を聴…

メモ(不眠)

ベッドに横になって、眠れずにじっとしていると、すぐ不安に浸されてしまう。胸の辺りに軽い気体が充満してくるような感覚があって、知らず知らず、身体を丸くして、手をぎゅっと握りしめていて、脛の辺りにも力が入っている。不安が不安を呼ぶ。さっき友人…

好き

好きで、好きで、好きな気持ちを抑えられないときは好きとあなたに言うんじゃなくて、あなたの力になりたいし、あなたのことを祈るだけで、私は生きていて、本当に幸せだと感じます。 あなたはどうして私に良くしてくれるのでしょうか?あなたは人の好き嫌い…

メモの詩

消えてしまう世界の運命の中に、僕も溶けて行く。誰もを許す世界の空の下、僕は僕の重さを捨てられない。空から顔を背け、それでも全てが光る世界を歩いて行くだけ。

日記(通院の日)

1月25日(木)、 全てを愛したいな。全てを丸ごと。自分の周りに幸せでぼんやりした空間を作ることではなくて(そうしたいと思うことは、多分堕落か、老化なのだと思う)、全てをみんな愛すること、それが僕の望むこと。 僕はきっと、人に会わなければならな…

メモ(入院中につらつらと考えていたこと)

随分長いこと、論理的に物事を考えようと苦労してきた。まだもう少し、出来れば論理的に、出来れば常識的に、考えられればいいんだけど……。 この世界には、内側と外側があると考えてしまっていた。でも実際には違う。僕の外に見えるものを、全て内側と言い換…

日記(入院と退院のこと)

1月23日、 昨日まで五日間、入院していた。自殺に失敗して病院に搬送されたのだ。二日間意識を失っていた。目が覚めてからは、死にたいという切羽詰まった気持ちが消えてしまっていて、何だか何もかもに寛容になれるような不思議な気持ちでいた。会う人ごと…

ネイビーブルー

兎みたいな。季節感と、昔の記憶。子供の頃は、RPGをしていると、数学の秘密に触れているみたいだった。 ΦとかΠとかrとか。数々のばらばらと、藻の色をして浮かぶ、谷底の集合論、ドット、悲しい数列……。 ノートに、深い海へのダイヴィングを感じる。妹がま…

オルゴール

1誰も私を知らない。誰も私を買えないし、私はどこにも売っていない。私は、甘えている?私は、小さな小さな私の国で、冷たい風の匂いを感じている。 例えばそれは本の中に。例えばそれはピアノの中に。自然なんて滅茶苦茶だけれど、私とあなたの自然は違う…

*夢から覚めて、夢はすり切れた地図のようで、私の肩は濡れていて、口には微かな金属の味がした。 寒さの中で、夜は目を閉じる。私はここに起きている。 釈然としない。 *僕は三十六歳だ。僕は何色にも染まらなかった。風が吹いている。風は、十九歳の頃と…

冷たくなった身体の中で

地球が滅びるとき。最後の雨に、最後の地が濡れるとき。不安の種が、咲かないままに枯れるとき。深い愛情や気遣いの全てが眠りに就くとき。 全てが過去形の中に固定されるとき。キメラのような化石があちこちに積み重なって、枯れた森のようになっている。神…

メモ(音楽と心臓、日常)

他人に向けて、自分を演じるのはやめた。 音楽をヘッドホンで聴いている。聴いているのは脳ではなくて心臓だ。 リズムやメロディや音色を、指先でなぞっていく。誰にも見せない恥じらいのようなものに、そっと寄り添う。毎日箱を開けては埃を払う。その箱を…

メモ(ひとりの時間/はじまり)

ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂いがある。機械に過ぎないピアノが、心の音を奏でられること…