永眠の前夜

背中で 夜は
夜は 過去の水面で
拡かれた指先のように光り
光り
光り続けている

人間の物語を
半年後に設定する場合
何だかストイックなのか冷たい風なのか
それとも夜の風は誰も
楽しみの為浴びるというのでもないのか

また わたし スケジュールを立てようと思ったまま
跳ねて 跳ね始める 高い酸素濃度に
きれいに 跳ねて
跳ね始める