秋が来た。秋の空気。世界
宇宙、秋、秋の空気は透明
そして帯電してて
細胞を、涙で満たす.

     いつ起こるか、それは分からない
     私が壊れる前には、「いつ」は来ない
     世界は世界を外れ
     私は私を外れる
     正しい方向に行きたい
     崩れて、叩きのめされて
     いつの間にか血だまりに灰色に
     渇きゆく骨の脆さ

Tシャツでいると素敵な気分だ
部屋は今、高度何メートル?
地上は悲しい。私が歌うとみんな笑い
泣き、私だけが珍しい見慣れたリアルを見ている
崩れ落ちそう、転げ落ちそうに

ギターをこんこんと叩く
ギターがあって良かった
甘い匂いがして、その内、眠れそうで

疲れましたね......

疲れた誰かと眠りたい。
ぐずぐずと腐って、混ざり合って一本の木になって

ふたりでひとつの木になって
花など咲かせず、空も目指さず、
素朴な木になって
キノコなどを友達にして
生きていましょう

          ギターを持っていて良かった
          バニラの匂いで、眠れそうです
          これから書く、私の夢の小路、
          眠りたくなったら
          私を読んでください

私はいつもこの部屋にいます
夢を夢見て、夢見られながら
永遠に、私は、――――

  いつか静寂は破れ、
  「。」を書いて終わります

いつか(本当にいつか)会いましょう
――本当に(秋の細胞)、(空のエンジン音!)、
私は生きていますから。