白い朝

風の音。冬の冷たい、自動車のエンジンの音。
――ああ、僕が住んでいるカラフルな世界。

一人。僕の部屋の、そして僕の、冷たい影。
WALKMANが朝陽を運んでくる。

色の無い天使__僕。

君は僕よりずっと孤独なギターを弾く。

その面影を、僕もまた、たった一音、
模倣しようと__
真っ赤なギターを抱いているところなんだ。

冬の冷たい、エンジン音。
僕は、彼らのために、生きている。
一音一音、祈るように。