さなぎ

汗が流れて、田畑が散る。
畦によろしく、わさびにもよろしく、全世界によろしく。
人型の充電器で、今日は衛兵として、明日は線条結線として。
マリネに込められた、様子見、豆がつぶれ、雲みたいに平静を保っている。
仲間割れが、拡散する、ケットシーの群れ。
赤い斑点が木々に押しつぶされた青息の路で、
微かな存在感と過ぎ去った歴史、パノラマで幽閉を楽しんでいる。
洗面器が、明るいな。会いたいな。
小鳥が、夜に、無尽蔵に、増加し続けている。

明るいな。明るいな。すっかり明るいや。

夜になると母親は、子作りに出かける。
朝になると我々は、すでにして生まれ出ることの脅威を知る。
昼になり、顕微鏡がガラスを叩き割る。
神は恐れて出てこない。
無邪気に僕らは時代を叩き割って遊ぶ。
何もかもを飲み込むということが、
外科手術以上にあなたを救うてだてとなるでしょう。

教えたい。私が私になった、なるべきはずの。
私が吹っかけた喧嘩で、あなたがサンタの役に回る。
私が出会う限りのものを破壊し尽くさなかったわけは、
産まれ出ることの手だてを、
知らしめたかったから。

産まれ出ることの手だてを。

鍛えられた幻には、歯の痛みも勝てない。
落ちて落ち着いたものには、もはや無機的な有物史観、しか見えません。
ですが私は、喧嘩に勝ったためしがないのです。