ドアチャイムが鳴ると、
私の体液が震える。
脳髄までが孤独になったような、
ひょっとしたら私の命日、
私は上の空、
上の空で生きてる、
苦みの空で、
ひとり泡立つ身体を抱える。
歌が、私を解体していく。
言葉が、音楽が、
私をここではない場所に運んでいく。
*
私の体液が震え、
内蔵が震え、
性別が生命が感覚が、
ゆっくりと混ざり合うのを感じている。
そこで私は私の身体を引きちぎり、
命日のような光の紫外線に、
私の旋律をかざした。
私の脳膜にはもう正常な場所がない。
ここではない場所に私がいて、……
理性、
いつか私を殺してくれ。