2023-09-25から1日間の記事一覧

神経の夢

1実在なんか求めない。無意味の白さを私は最初から知っていて、命は見ることが出来ないけれど感じた、私は私を躍りで満たした、空は手を伸ばせば届く距離に、心臓は白くディスプレイの向こうに、私は孤独を感じたことはなかった、 表面をどこまでも活字で分…

断片

*僕はどうして、描くのだろう? *気怠い夕方に青い雨、手首を感じて冷たい光、レコード盤を発掘するぼくはクローゼットを散歩するぼくは何も求めていないぼくは何も求めていない *期待するのは 乱立する林の地帯に、タンクローリーが冷たく出来る限りゆっ…

スケープ

まだ青い枇杷が、骨の山から、夕涼みの温度まで、甘い速さを下っていく、「綺麗にしてよ」、と太陽が言う、ペン先で人を描く、指先まで死んだ温度、車も、野原も腐っていく、青い、藪や、一面の野薔薇、 死んだ音がする、水面下で生まれたガラスの汽車が葉っ…