白く、味のしない死んだ軟体のような夢を抱えたまま、僕は出かける。そして

時には、電飾の光が柔らかい感触となって、
僕の視神経のうらがわの白いふくらみを感覚もなく突き抜け、そして瞬間、
目覚めたままの「僕」の大切な悪夢のような暗がりには
永遠の雪が降ります 僕は真っ白になります 「真っ白な永遠に満たされる」
それが、頭痛と混乱を抱えた今でさえ、僕が今死んでもいいと含みなく言える
ひとつの理由です