2024-05-06 夢 詩 甘い甘い部屋の中。遠い遠い、森の外れで、石鹸水のような雨を浴びていたこと。今はただ黒いキーボードをタイピングする指先以外何にも感じない。 静かな静かな、まるで沈黙のような声を聴く。空のリボンが僕を呼ぶ。「チャンスはあるんだよ」と言う声がそれに続く。 ……父がいなくなってから、雑草だらけの家に住んでいた。放っておいた草が、凍り付き、そして次に芽吹くこと、そんなことも有名になってしまっていた。