2023-10-09 光の朝 詩 遠足の朝、運動会の朝、朝の匂い、光の鈍さと透明さ、失望、失望の朝、こんな朝、過去はどこにあるのだろう?、宇宙はどこにあるのだろう?、 感情で遊ぶ、遠い昔の感情で、 色の無い世界、音の無い世界、透明で、静かで、花しか咲いていない世界、 未知は、平たい氷の爪のように心臓を刺す、あとには凪いだ水面だけ。 未知とは、物ごとそれ自体。 苺に張ったネットのような風。 僕は裏庭に出て雲を踏んだ。 ベンチに座って、白紙の本を、いつまでも読んでいた。 心の疼きが、時を止めるまで。