テロメア

君は、暗くて寒い
宇宙の果ての黄色い床に
突っ伏しながらアルコールの
血を、流してる

揮発する花に火を灯して
頭の奥の笑みを喰い殺しつつ

君は、病院の検死結果へ
自分自身の解剖室へ
白く冷たく何もかもを、
放り出してしまった、

明るく夢のない全て……

何だか無邪気なことだよね、

私は手首に、夜の匂いを滲ませた
タオルを巻いて、誰ひとり
聞こえない歌を歌い続けた
空想の花を手指で寄せ集めて

頭の中と風景の全て
モノクロの眠り
私の破滅と夜明けまでの時間
光の根拠のない美しさ、何て

何て、平気なことなんだろう