境界線

自分が鳥だったら、なんて思わない。
鳥たちはただ、僕に歌いかけるだけ。
青い、空の球面のすぐ内側を、透明な青になって飛びながら。

僕は怖い。全てが。僕の部屋の中で、僕は社会だ。
ヘッドホンの中、そこは僕のパニックルームだ。
僕は波のように生きていて、波はどこにも辿り着かない。
僕の中の純粋さは、「終わり」を歌うことが出来ない。

純粋さは、粉々に砕かれたメモリチップを固めた石。
僕は空虚だ。世界の誕生日前みたいに。
世界はそのまま天国だ。
天国は僕のためには無い。部屋の中に蛇口があればいいのに。
毎日そこに手を浸し、手を洗って、部屋から水が漏れ、
部屋は二つに分裂し、二つの間で僕は眠る。

川を売って、山に暮らす。川は水の匂いがする。
僕の頭に蛇口があればいいのに。僕の存在の空虚が、爪先から頭までの僕の暗さが、そこから汲み出せたらいいのに。

僕は、壊れたギター。何か奇妙なものが僕の音を堰き止める。
その奇妙さが僕? それとも迷路みたいな図書館が僕?
部屋の中に僕はいて、太陽の光や、石油を参照している、遠く、遠く。
言葉は砂利だ。そこに手を浸すことの冷たさが心地いい。

ただ、それだけの物事。日記、歴史、そして言語。

そして青い鳥は暗さに満たされ、暗い、立方体の家に帰っていく。
全ては機械へと続く、機械に反発する機械だ。
僕は渋滞し、僕の縁を超えることなく氾濫し、

一番狂った変化の数々が、僕の中心を、通り抜けて行く。