日記

1月25日(月)、
午前7時半、眠れなくて、つらつらと考え事をしながら起きている。楽しいけれど、身体は疲れている。ひたすらロックを聴いている。

午後2時半、4時間くらい眠った。

午後8時半、何かしたいと思いつつ、何にも取りかかることが出来ずにぼんやりしていた。

個人的な感触を忘れたくない。音楽には匂いや風景があって、独特の…そのアルバム独自の色合いや感触や景色が見える音楽が好きだ。クラシックは残念だけど、あまり分からない。グールドのピアノやバッハのブランデンブルク協奏曲ドビュッシーピアノ曲など、例外もあるけれど。やっぱり長年よく、いろいろな曲を聴いていないと、クラシックはなかなか難しいのかもしれない。僕はロックはかなり聴いていると思うので、ロックからはとても多くのものを汲み取ることが出来る。……さっきベートーヴェン交響曲第一番を聴いたんだけど、全然良さが分からなかった。その後でザ・スミスを聴いたんだけど、スミスはやっぱり好きで、とても楽しい。僕にはスノッブなところがあって、やっぱり偉大なクラシックを心から楽しめたらいいなあ、という憧れのようなものをずっと抱いている。ベートーヴェン交響曲第六番はけっこう好きだ。でも個人的な種類の好きとは違って、単にいい曲だな、と傍観している感じだ。ロックから受ける感動と、クラシック、特にオーケストラから受ける感動は違う気がする。ロックはとても個人的で、プライヴェートな感じ。クラシックは、何か、大きな川の流れとか、自然の情景を見て感動するのに近い気がする。たしかに心を奪われるし、いいなあ、と思うのだけど。僕は、せっかく音楽を聴くのなら、緊密で、親密な感じを味わいたい。

でもどうせ死んじゃうんだよな、と思って、しょんぼりしちゃうことも多い。

 

1月26日(火)、
午前3時15分。眠れない。ここ何日かあまり寝ていない。起きていても鬱屈した気持ちだし、かと言って横になっても、頭の中が考えでいっぱいになってしまう。
牛肉の缶詰めとキムチでご飯を食べた。

午後4時、9時間くらい寝ていた。

夜は鍋を食べて、少しお酒を飲み過ぎた。倒れるように寝てしまった。

 

1月27日(水)、
朝、身体が重いし、変な、でもいい夢を見て、なかなか起き上がれなかった。

一日中、身体が怠く、頭の中も混乱していて、何も手に付かなかった。

夜。この頃には珍しく抑鬱状態。不安。空虚感。母と話した後、部屋に戻って、軽い動悸。

 

1月28日、
午前1時、アリ・アクバル・カーンサロードを聴いている。インド音楽が好きと言うより、アリ・アクバル・カーンが好きだ。レゲエと言うよりボブ・マーリーが好きなのと同じように。でも、他にも何人かインドの音楽家の演奏を聴いてはいて、ビスミラ・カーン(やはりカタカナ表記がこれで合っているか心許ない)のシェーナイという、何というのだろう?、チャルメラやピッコロ・オーボエにとても似た管楽器の演奏と、それからヴィシュワ・モハン・バットというスライド・ギターの名手の演奏を聴いている。インド音楽と言えば、やはり一番イメージされるのはシタールの音だと思うのだけど、何故か僕はあまりシタールを聴いて、すごくいいと思ったことが無い。これから好きになるかも知れないけれど。

午前4時半、焼き鳥の缶詰めとキムチでご飯を食べる。あまりお腹は空いていなかったのだけど。

何のやる気も情熱も湧いてこない。今この瞬間が永遠に戻ってこないことは知っている。僕は多分、思い切った行動をするべきなのだろう。ずるずるだらだら生きるのではなく。本当に、本気で何もかも売り払うべきかも知れない。人生は一回きりだ。要らぬものに執着して、後悔したくない。

あと、ジャズが好きと言うより、ミンガスが好きだ。ミンガスがベースを弾いてるなら何でもいい、っていうくらい、ミンガスの音楽が好き。それどころか、ミンガスが一切ベースを弾かずにピアノを弾いたり歌ったりしているアルバムもあるし、晩年は病気で演奏できずに指示だけしてたんだけど、それも好き。ミンガスはジャズだと思って聴いていなくて、ロックを聴くのと同じように聴いている。それからビル・エヴァンスが好きだし、ソニー・ロリンズが好きだ。この2人は割と、正統派(いわゆるジャズらしいジャズ)だと思う。それからチェット・ベイカーはヴォーカルもトランペットもどちらとも好き。少し前まで、ギタリストのウェス・モンゴメリーが好きだったのだけど、最近あまり聴かなくて、オーケストラと共演した、イージー・リスニングのような趣の『A Day in the Life』だけを聴いている。あまり評価は高くないと思うのだけど、昔から聴いていて、ウェスのギターの太くて甘い音が万全に活かされていると思うし、何より、ストリングズ・アレンジの空気感がとてもいい。ジャズかというと微妙だけど。同じくギタリストでは、ジム・ホールの『アランフェス協奏曲』だけが好き。これはギターが好きというより、音楽として素敵だから。ロックのギター(エレキギターアコースティックギター)は本当に好きだけど、ジャズ・ギターは(ついでに言うとクラシック・ギターも)、有名どころは大体聴いたのだけれど、それほど好きになれない。それからジミー・スミスハモンド・オルガンが、もうオルガンの音を聴いていられるだけで、何を弾いててもいいくらい、その音色が好き。とても色彩豊かな音色だと思う。霞んだ紫がかったような。何とも言えないブルーで、胸に染みて、心が熱くなる音。ジャズと言えばマイルズというくらい、マイルズ・デイヴィスは有名だけれど、彼のアルバムでは『カインド・オブ・ブルー』だけが、全てのジャズのアルバムを合わせても一番くらいに好きで、、、いや、マイルズはけっこう聴いているなあ。けっこうオーソドックスなジャズを好きなのか、それとも少しそこからは外れたジャズを聴いているのか、いまいち分からない。バップというのかな、サックスが高音を吹きまくるような、熱いジャズは苦手だ。

午前11時、チーズを乗せて焼いた食パンと、冷凍のパスタを食べる。なかなか美味しい。

午後2時、また食パンを食べる。

夜まで、死ぬことと、身辺整理のことを考えてた。ネガティブなのだろうか。結構明るい気分だ。

午後9時、唐揚げをたくさん食べて、ビールを飲む。今日はあまり多くは飲まなかったので、倒れるように眠るほどではない。

とは言ってもやはり眠い。眠って、起きて、また生きていくんだ。いつかこの世界全てと、お別れするときまで。