沈んでいく街角


静けさの通り路が
私の中にはあって
乾いた爆弾のように
活水のときを待っている



世界一有名な林檎が
世界一有名な蝶が
蛾が 鳥が
レーザービームのように
宇宙に墜落した

Kindleの上の銀河



山とトマトと怪談話
痙攣した鉛筆が
無い 無い ナイーブな
平均寿命までを苦しみ抜いて過ごす



僕は直線を避けるために生きている

風がるんるんと吹いている
汚れたレコードのように
山にはすいすいと鉄塔が立って
その頂上にはいちいち猫がいる
一匹ずつ

たまに二匹いる



夜には銃声が溜まっている
青さの先にはレイガンがあって
ピンク色のスロットマシンがある
それにしても幽霊はひとりきりだ

青い言語
奈落の路頭
猫が鍵盤を跨ぐ

夜は適度に湿っていて
僕の家にはスパイがいる

それは僕かもしれない



入力された波がざばーんと上がる
クジラは水辺なら何処にでもいる



糖を分解するのには厳密な色見本が必要か?

トイレットペーパーはインクに濡れてゲームのようだ。

チョコレートで経済が回る。
車椅子のさびしさ。



甘さは青く、青さは基本的に季節の上層圏にある。
上層圏は劣化して、歴史の彼方に落ちて行く。
乾燥した夕暮れだから、まるで火の粉のように落ちてきて、
理由は全部、虫が食べてしまった。

君は左目、僕は右目で世界を見る。
何の意味も無い未来、
意味の無さだけが光っている。

キーが山のようにある。
暗闇の中で、うっすらと吠えるように。