ギターのこと、またしても

先ほどの記事で、生活的な、暗い意識に入りそうだったので、やぱりギターのことを書くことにしました。ギターのことばかり書いている気がするので、「ギター」のカテゴリーを作りました。

僕は、完璧主義者だ。自分にとって完璧なギターじゃ無いと、ギターが弾けない。7月14日(2020年)に買った、赤いギターが可愛くて可愛くて、いろいろと改造して、さらに気に入った。僕はそれまで、「ギター」という抽象名詞、概念を愛していたのだと思う。実物としてのギターは、あまり好きじゃ無かったと思うし、音が良くなかったと思う。アンプも素晴らしくいいのを買ったので、本当に、夢のような音がする。夢のように可愛いギターから。
ジェンセンのスピーカーは、優しい、質の高い音がする。ジェンセンには、僕はとても好感を持っている。セレッションのスピーカーは、サウンドハウスのレビューで読んだんだけど、数値に表せないマジック…サムシングがある、他のブランドには真似できない、何かがある、と書かれていたのを鵜呑みにして、何だか芸術品みたいな音だな、と思ってる。イギリスの会社だからウィスキーに例えるけれど、ギターの弦から、ピックアップとケーブルを通して流れていく、生きた電気信号が、琥珀色に光る熱い真空管で熟成されて、そのコクと味わいが、スピーカーから損なわれること無く、無限に空間に拡がって行く感じだ。その拡がりに、何とも言えない、清涼感のスパイスが加えられているような。ちょっと魔法(錬金術?)みたいだな、と弾いてて思う。まろやかさと濃厚さ、豊潤さがあって、同時に雑味が無く、不思議な香りがして、本当にいくらでも飲める、飲めば飲むほど、ただただ心地良く、夢心地になれるウィスキーのような音、そんな味。(何だかキャッチコピーみたいだな。)ラム酒のようでもあるかも知れない。その例えを敷衍するなら、ジェンセンはカフェマキアートみたいな感じかなあ。素敵な、甘い、落ち着いた香り。大好きな、とろりとした、ぽかぽかした、煙草に合うような。弾いてて、いいな、安心するな、と思う。ただし、それが4つ付くと苦みがストロングになって、辛みもある、ドラッグ並みに濃い、強いエスプレッソみたいな音になる。それがまた最高にロックで、4つ付けるならセレッションよりジェンセンが好きかもしれない。セレッションを4つ付けるとどうなるか、聴いたことが無いから、知らないんだけど。真空管のアンプは、弾いてると、「ああ、音がこの中で熟成されてるな」という感じがする。デジタルのアンプの場合は、だって、ギターのアナログな音の情報を、デジタルに変換して増強しているだけだから、それで確かにいい音が鳴るとしても、何だか、人工的に合成された純水のような味気なさを感じてしまう、もちろん感傷だ。文学的感覚(思い込み、とも言う)に満足を与えてくれなくて、いくら科学的(音響学的)に、音波が同じ、と言われても、納得できないところがある。とは言っても、デジタルの味気なさこそが好きなこともあって、デジタルって宇宙食みたいで楽しいじゃないか、と思うことも多い。僕はそれほどオーガニック志向ではない。でも、純水よりは雑味のある自然の水が美味しい、と感じることが多くて、デジタルとはつまりせっかくの雑味を排することだから、ギターの雑味をもまるまる生かしてくれるアナログの方が、ずっと自然な味わいがあるよなあ、と普段は思うことが多い。そんなの、単なる安易な考えかも知れないけれど、安易な考えは人生を安易にはしなくて、楽しい。数値には絶対に表れることの無い、実感…、マジックやサムシングを信じている方が、絶対に楽しいよ。