始まりの終わり

連れて行かれる。記憶には無い場所に。当たり前のように、私たちは、そこでは笑っていた。忘れてしまった夢の中で私はあなただった、分裂した水鏡が幾つも並べられてて。冷たい月の大地には、青白い草を電子線で出来た胃で食む羊がいて、恐竜の時代から私たちは花だった、白い、当たり前の記憶の、凍結、展望。空間は、凪いでいますね、私は結局、存在しない。(見てて、どんなに難しいクエストだってクリアしてみせるから)死んだ彼、彼女ら、そのひとりひとりの、指紋を吸いこんだ、手すり。

たった三つの単語からでも哲学に入ることは出来るし、私たちは夢に備えて食べるのだし、心おきなく渇望してそれを詩としなさいと、芸術は細められた目、その奥底に、死んだ子供たちの手のひら、その青さ。

震えが歌をそのまま人称として、私の心臓に潜り込むのですよ、すると、歌、あなたと私は、未来の衛星に受信される光の輪となって、踊り、位相幾何学的孤独によって、私とあなたは永遠に繋がることが出来ないことで、現在を保証されている。風圧を電子の手のひらで受け取る、いつの日かあなたの眼球は私の死を、そして言葉を捕らえていた、まるで、そう、空を見上げると、全ての人たち、或いは非修辞的意志が、どこかで、必ず一点で交錯する、(あ、明かり)。私たちは、捕らえられてる。消える。地球の海で、私たちは永遠に自分の重さを愛でている。

何もかもを見てしまった私たちは、甘いものを食べ過ぎてとても、お腹を空かせている。受信された記憶は、コントラストを欠いている。吐き気と親しくなって、未来、立ちくらみの中で私は指先に、あなたの温度を感じる。スプレー缶で描かれた空で、落書きの犬は目を滲ませてる。

とても、とても人間的な、死に場所を求めています。全てのひと達の、息づく記憶の、終息点、「見てください、私には、何もないの。何も」……