旅びとの歌

朝焼けと本と楽器と心臓がある場所それが私の故郷


存在が私を滑り落ちていく地球の裏へ活字の奥へ


いつの間にここに辿り着いたのだろう空の向こうで心がうたう


歌ってる君は旅びと透明な私の空に青を拡げる


宇宙には観測できない白がある私と君が辿り着く場所


真夜中が私のために泣いている銀河も屋根も息をひそめて


心にはたくさんの歌が咲いている真空管の少女のように


私とは宇宙の水分きみという光を浴びてひとり虹となる


歌のまま私は君に届くだろうか回転寿司のケーキみたいに


感情が飛び散る粒をつかまえて身振り手振りで世界を示す


誰もいない宇宙をそっと抱きしめて次の私に痛みを遺す


多分まだ何も知らないままで死ぬ私は無知を捨てたりしない


宇宙的直感力があるんです君の心をくすぐるための


朝焼けが全ての嘘を剥ぎ取った今日という日を君に贈ろう