ホワイト・ノイズ

見上げたら空の北から南まで赤い電流鳥の軌跡が


空中で気化し続ける心臓を自殺名所のシンボルとする


青傘の荷が降りるまで嗅覚は骨の墓場に打ち上げられる


段ボール箱の中身はいつまでも存在しない貝の肉たち


憂鬱に侵され切った脳みそが今朝も地面の底を見ている


真っ白な眠りが欲しいわたくしは四角い海に溶けて死にたい


三月の人類もまだ咲き誇るビルさえもまだ知らない四月


ケミカルなトマトの花が永遠に私の脳に散り咲いたまま