ディクレア

脳は一冊の本
そこでは全てが等質の記号で記されている
モノクロ写真、取り出すたびにとてもカラフルな
私は社会の邪魔者になりたい
何故なら私は未来に住んでいるから
君たちみんな滅びた未来に

傷付いた身体、骨の見える肢体
痩せた身体が私は好きだよ
何故ならそれは現実離れしてるから
思考こそがリアル
私を摘みださないで
無縁の衆生の生き違いゲームの中へ

 全てはフラットに存在している
 価値を与えるのは私の目
 私は私の目を要らない
 ものとして目のない眼に取り換えたい
 心情のゲーム・アイに
 まどろみの中で天使に出会う
 ゆうべ見た遠足
 回転している
 iPodの中
 iPadの表面に浮き立つもの
 ゴジラと恐竜の並び立つ街

日々はつれなく併在している
夢の中では
あなたと私は同じ
誰もいない、誰もいない世界
私が君を愛するのは
誰もいないアニメーションの屋上
精神の精神の底の底では
それでも君の手は存在している
君がいる場所
私がいない場所
その場所の温度感のない
冷気が私は好き


私はニルヴァーナを聴いている
私はテレヴィジョンを聴いている
何故なら彼らは空間の後先を知らない
私がギターを弾いているとき
私がここで弾いてると思わないで
ゆうべ見た夢のつづきの中で
私は今も夢を呼吸している

湿り気のあるほど遠い街
私の隣り近所
彼らは何処にいるのだろう
私は世界をつまみ食いする
脳は一冊の本
そこにだけ命や意味や
価値がある


夢の中で会える人
ずうっとずうっと探していた
夢の中で、まるで地上に置かれた墓標のような
ポジティブな
でもここでは永遠の言葉

私は君が好きだよ
がっかりするような、潜望鏡じみた言葉
それもここではほんとう

私の歌を聴いて
絶対に涙を流さないで
私の本を捲ってくれ

いつか私に出会って。