2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
日本語の美しさって、呆れかえるばかりだ。意識の表面に並んでいく、ささくれ立った言葉をあっさり捨ててしまって、心の深くから浮かび上がってくる言葉たちだけを信じること。夜の部屋、泡のようなLEDの光の中で、瞳孔が拡がっていく。拡がった瞳孔の奥に、…
僕の世界には、光が足りない。暗い酸素が血流を濁していく。僕の中には些細な苛立ちと、朽ち果てた生木みたいな腐った生気がある。月も暗ければ誰も見てくれない。生きることは、果たして生きるに値することなのか。面白いことなんて殆ど無かった。生きてい…
僕が中原中也を好きなのは何故か、言葉には出来ないけれど、敢えて言えば、中也の詩には現実感と非現実感の間での揺れがあって、非現実感から現実感を取り戻そうとする希求を感じて、それはもちろん僕が勝手に感じていることだけれど、とても僕の感覚とシン…
何も捨てなくていい。この身体はただの機械。 表面的な能力をいくら上げたって仕方が無い。でもまた同時に、物事には表面しか無いというのも面白いことだ。僕はとても上手に作られた、機械の身体に住んでいる。 僕は画家で言うならバスキア、写真家ならライ…
ぼんやりとしている。途中までしか見ていなかった『東京暮色』を最後まで見た。見るのは二回目だけれど、救いようが無くて、暗い映画なので好きだ。 身体の感覚が遠い。自分の心と身体に、意識がきちんと接続されていない。このまま意識だけが全てから切り離…